総裁・秋篠宮殿下が被災後の熊本をご訪問
- 2016/06/24
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済生会総裁の秋篠宮殿下が6月1日、熊本市南区の済生会熊本病院と済生会熊本福祉センターをご訪問になり、熊本地震による被害状況をご視察になりました。
同院は、二度の大地震と断続的な余震の影響で設備やライフラインが不安定な中、通常の4~5倍の救急外来患者へ対応し、地域の救急医療を支えました。
殿下は、豊田章一郎会長や炭谷茂理事長、潮谷義子理事(元熊本県知事)、熊本県済生会・須古博信支部長、同院・副島秀久院長、熊本福祉センター・道端由美子所長らが出迎える中、午後1時頃、同院にご到着。副島院長と道端所長から被災状況と病院・施設の対応について説明を受けられた後、院内を回られました。
殿下は、震災後の診療現場や施設内の被害状況を掲示したパネルをご覧になった後、被災した職員5人に対して「大変な苦労をなさいましたね」などと苦労をねぎらわれました。
被災職員は、車中泊や親類の家を間借りするなどしながら勤務を続け「今でも大きな音などに敏感で、子どもの精神面のケアが必要な状態にある」とのこと。お声をかけていただいた職員は「一人ひとりに温かいお言葉をいただき、本当にうれしかった」と涙を流しました。
続いて、救急外来、ヘリポート、透析室を回り、「4月14日の前震から12日間で約1500人の救急外来患者に対応し、重症な入院患者10名以上をヘリで広域搬送した、断水した他の医療機関の透析患者を延べ200名以上受け入れた」など当時の状況の説明を受けられました。
その後、同院から直線で約6㎞離れた、主に知的障がい者を対象としたサービスを提供している熊本福祉センターをご訪問になりました。
生活介護・就労継続支援事業を行う「ほほえみ」では、殿下は作業中の利用者さん一人ひとりにお顔を近づけて、作業内容やグループホームの様子などを優しくお尋ねになりました。就労継続支援事業でクリーニング等を行う「ウイズ」でも被災状況の説明を受けられ、被災した職員にお声をかけられました。
職員全員が被災者となりながらも、全国の済生会から支援を受けて医療・福祉の使命を果たそうと懸命に当たってきました。そのことを涙しながら語る職員の言葉一つひとつに、秋篠宮殿下は親身に傾聴なさいました。
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